トラベルガイド

旅の基礎知識

Finland area map
Finland area map

 

 

 

フィンランドの国土は日本のほぼ80%、ちょうど日本から九州を除いたくらいの大きさです。どの地域もモダンな生活と美しい自然が調和しています。フィンランドは、日本と同じく南北に長い国なので、地域によって気候も特徴も異なります。

 

都会でもすぐ近くで自然を感じられる首都ヘルシンキ。古都トゥルクがある西部は美しい群島地域。かつて工業都市として栄えたタンペレ周辺は、現在はデザインでも注目されます。森と湖が存分に堪能できる湖水地方。フィンランド伝統文化が色濃く残る北カレリア地方。先住民族サーメの住むラップランドではオーロラも見ることができます。様々な顔を持った魅力的なフィンランドの地域、どこを訪れますか?

気候

高緯度に位置するもののメキシコ湾流の影響で比較的温暖。

春 (3月~5月)
春が訪れるのは、まだ雪が深い3月頃。雪が残っていても日照時間が長いために春の力強さが感じられる。初春の日中の気温は0℃前後で、夏に近づくにつれ10℃以上まで上昇する。日中の平均気温が5℃を越えると草木が芽吹き始め、芽吹きの期間は、南部で4月下旬、北部ラップランドで5月下旬。湖の氷が溶けるのも春の知らせのひとつで、南部フィンランドの湖は4月頃、中部では5月に溶け、北部の湖は6月になってようやくすべての氷が溶ける。

夏 (6月~8月)
6月から8月にかけての夏の平均気温は20℃前後。南部は北部に比べ1ヶ月ほど長い夏が楽しめる。例年もっとも暑い時期は7月下旬で、30℃を越えることも珍しくない。25℃以上の夏日は、南部や中部で10~15日、北部で5~10日程度ある。また、日本のように雷雨が多いのも夏で、7-8月に10日前後雷雨のある日がある。北極圏以北の地域では、太陽が地平線の下に沈まない時期が1ヶ月以上になり、フィンランド最北端ウツヨキでは、73日間も沈まない。また、南部でも日中の時間が最長19時間近くとなり、これが白夜と呼ばれる時期にあたる。

秋(8月半ば~10月)
8月半ばに夏休みが終わると日が短くなり、秋の気配を感じることができる。フィンランドでも秋には紅葉・黄葉(フィンランド語でRuska=ルスカ)が楽しめる。北部では8月末から9月にかけて、南部では9月半ば~10月初旬にかけてがルスカの時期となる。初雪が降るのは通常9月から10月上旬だが、雪が積もるまで降るようになるのはさらに1ヶ月くらい後になる。

冬(11月~3月)
雪がつもりはじめ、気温が氷点下になると冬が到来する。北極圏では10月下旬からすでに冬の気配となる。雪が安定してスキーを始めとするウインタースポーツを楽しめるのが例年11月下旬から。3月までには、積雪量は北部と東部で60~90センチ、南部では、20~30センチに達する。北部のラップランドでは、雪が溶ける5月中旬までスキーを楽しめる。フィンランド南部では雪がつもりはじめるのは12月の始めからで、4月には溶ける。湖が氷結するのは、11月下旬から5月半ばまで。北極圏(北緯66度33分)以北では、カーモスとよばれる太陽が地平線上にのぼらない時期が、12月下旬の冬至の前後で約1ヵ月半続く。2月を過ぎれば再び日が長くなり、春の気配を感じることができる。一年のうちで一番寒いのは1月で、時には氷点下30度以下になることがあるが、乾燥した空気のために体感温度はそれほど寒くはない。

 
【ミッドナイト・サンとカーモスの時期】

-ミッドナイト・サン-

夏至(6月下旬)前後で、一日中太陽が地平線の下に沈まない時期。(晴れてないと太陽は見られない)
  • ウツヨキ(北緯69度52分)5/16~7/27
  • ソダンキュラ(北緯67度25分)5/29~7/14

-カーモス-

冬至(前後)で太陽がまったく昇らない時期。(地平線の下から太陽の光が反射するため真っ暗ではない。)
  • ウツヨキ(北緯69度52分)11/25~1/17
  • ソダンキュラ(北緯67度25分)12/18~12/24

服装

4~5月にかけてはまだ肌寒く、セーター、コートやジャケットといった冬の服装が必要。6月下旬~8月は、日中は半袖でも過ごせるが、朝晩は涼しくなるので綿のセーターやジャケットがあるとよい。船上では風を直接受けることになるので、クルーズを含む旅行の場合は、スカーフやウインドブレーカーがあれば風をしのげる。また、北欧の日差しは長く強いので、サングラスで目を保護したい。ラップランドでは8月に入ると秋の気候になるので、薄手のウールのセーターやフリース、手袋などが便利。
9月から10月にかけては、気温が急激に下がり、風も冷たくなるのでセーターやコートは欠かせない。特に朝晩は冷えるので注意。12月から3月までは南部でも氷点下になるので、防寒具は必需品。とくに、耳の隠れる帽子と手袋は忘れないように。ただし、屋内は暖房がきいているので、脱ぎ着のしやすいものを重ね着するとよい。肌着などで暖かいものを着ていると冷えにくい。ラップランドでは、スキーウェアや雪用の靴があると便利。

時差

日本より7時間遅れ。
夏時間採用時:3月の最終日曜日の午前1時から10月の最終日曜日の午前1時は6時間遅れ。

パスポートとビザ

パスポートの有効残存期間は、フィンランドを含む海外での滞在日数+3ヶ月以上必要。日本国籍で、フィンランドとスカンジナビア諸国の滞在期間が3ヶ月以内であれば、ビザは不要。勉学や就労目的でフィンランドに入国する場合は許可が必要。申請はフィンランド大使館にて行う。詳しくは大使館のHPで確認。

両替と銀行の営業時間

日本円の現金やトラベラーズチェックからの換金が可能。

銀行:月~金 9:00(または9:15)~16:00(または16:15)※地方によって違いあり
ヘルシンキーヴァンター空港到着ロビーの銀行:月~金 6:00 ~23:00、土、日 7:00~23:00
到着ロビーの両替所:毎日 8:30~23:30
ヘルシンキ市内両替所は土日も営業している。
また、空港,市内各地にある24時間営業のATMでは、海外対応の銀行カードやクレジットカードなどを使って現金を引き出すことができる。

電圧・プラグ

電圧は220V(一部230V)50Hz。プラグはヨーロッパ式(C型)です。

電話

国際電話、国内電話とも、公衆電話やホテルからかけられる。国際電話はクレジットカードや現地のテレホンカードを利用すると便利。テレホンカードは、キヨスク、ホテルのレセプションなどで購入可能。フィンランドから日本へ国際電話認識番(00/990/994/999のいずれか)+81(日本の国番号)+市外局番(0を取る)+先方の電話番号。

フィンランドでは水道水を飲むことができるが、心配な場合は、キオスクやスーパーなどでミネラルウォーターが販売されている。

通貨   ユーロ (€)

2002年1月1日から通貨はユーロ。旧通貨のフィンランド・マルカ(FIM)は使用できない。フィンランド・マルカからユーロへの両替は、2012年までフィンランド中央銀行のみで可能。ユーロは、ユーロ参加国であれば、どこでもつかえる通貨。
1ユーロ=100セント。
ユーロ紙幣は7種類で5,10,20,50,100,200、500ユーロ。
ユーロ硬貨は8種類で1,2,5,10,20,50ユーロセントと1、2ユーロ。硬貨の片面には共通のデザインが描かれ、もう一方は各国毎違ったデザインが描かれている。どの国のデザインの硬貨であってもすべてのユーロ参加国で使用できる。
ユーロ参加国:ベルギー、ドイツ、ギリシャ、スペイン、フランス、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、オーストリア、ポルトガル、フィンランド。

クレジットカード

VISA・MASTERカードならデパート、カフェ、レストラン、タクシー、ショップなどほとんどの場所で小額でも使用できる。

チップ

ホテルやレストランでは料金にサービス料が含まれているので、チップは不要。クロークで、コートやジャケットなどを預ける場合のクローク利用料は、概ね1ユーロ。

郵便

はがきと20g以下の封書0.80ユーロ、50g以下の封書1.05ユーロ。切手は郵便局の他、キオスクやホテルのレセプションで購入できる

郵便局の営業時間:
月~金 9:00~18:00 休:土日

ヘルシンキ中央郵便局の営業時間:
月~金 7:00~21:00 土日 10:00~18:00

禁煙規定

レストランやバーを除いた公共の建物、交通機関、オフィス、子供が利用する施設などは禁煙。また、ホテル、バーでは、禁煙席(室)が用意されている。

店の営業時間

通常期の営業時間:

【デパート、ショッピングセンター】
月~金 9:00~21:00 /土 9:00~18:00/日 12:00~18:00

【スーパーマーケット】
月~金 7:00~23:00 /土 7:00~23 :00/日 10:00~18:00
※ショップによって多少異なります。

免税ショッピング

EU及びノルウェーの居住者以外は40ユーロ以上の買物をすると約12%、最大16%まで免税が受けられる。免税を取り扱っている店舗で免税の必要書類を発行してもらい、最後に出国するEU国で税金をリファンドできる。手続きにはパスポートが必要。買ったものは封をしてもらい、出国までは開封できない。手荷物で出向するのが原則。ヘルシンキ空港内の免税カウンターで必要書類をみせて手続き(クレジット・カードに返金も可)してもらう。免税についてはこちらを要確認。

治安

治安は安定しており、夜でも安心して町を歩ける。ただし、空港・駅など人が多く集まる場所では置き引きが多数発生しているので身の回り品に注意。

遺失物

ヘルシンキにある遺失物オフィスでは、船やバス、飛行機などでの遺失物を管理している。メールや電話、ファクシミリで問い合わせの上、直接または郵送で遺失物を引き取ることができる。郵送料や管理費などは、実費で請求される。交通機関のほか、世界陸上といったイベント、一部レストランの遺失物も扱っている。詳しくはHPで確認。
www.found.fi

祝祭日

  2012 2013
元旦 1/1 1/1
公現祭 1/6 1/6
聖金曜日* 4/6 3/29
イースター*  4/8-9

3/31-4/1

メーデー 5/1 5/1
昇天祭* 5/17 5/9
聖霊降臨祭* 5/27 5/19
夏至祭* 6/22-23 6/21-22
諸聖人の日* 11/3

11/2

独立記念日 12/6 12/6
クリスマス 12/24-25 12/24-25
ボクシング・デー 12/26 12/26

*は移動祝祭日